UTAGEは、ここ最近特にWEBマーケターの間で注目される最新の集客ツールです。
一方、MOSHはテレビやメディアで話題のクリエイターも利用し、品川駅のデジタル広告をジャックするなど話題性のあるツールです。
そして、UTAGEとMOSHともに「オールインワン」のため、他のツールを必要としないことが特徴です。
この記事では、UTAGEとMOSHの違いについて、各特徴やおすすめな利用者、利用シーン、機能面での違いなどを詳しく解説します。
UTAGEやMOSHの利用を検討している方や、両者の違いに興味がある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
UTAGEとMOSHの概要と特徴、おすすめな人
はじめに、UTAGEとMOSHの概要や特徴、おすすめな人について説明します。
UTAGEとMOSHは、どちらも「オールインワン」のサービスですが、想定される利用シーンは大きく異なります。各サービスの内容について、深く掘り下げて解説していきます。
UTAGEの概要、特徴、おすすめな人・利用シーン
概要と特徴
UTAGEは、Fountain株式会社が提供するオールインワンツールで、複雑なWebマーケティングのファネルや仕組みを作ることに特化しています。
UTAGEのイメージは「自動化」で、特にワンタイムのアップセル、ダウンセル、クロスセルなどをやりたい人には待望のツールということで登場しました。
これまでは海外ツールを組み合わせる必要があったのが、日本製のUTAGEだけでこれらの仕組みを作れることで話題にもなりました。リリース直後は機能面で微妙な部分が多かったのですが、リリースから数年が経ち大幅に改善され、かなり活用できるツールに成長しています。
【UTAGEの主要機能の一例】
- メール・LINEの配信機能
- 決済サービスとの連携
- 動画アップロード機能
- 会員サイト構築
- 予約機能
など、コンテンツ販売で必要な機能が全て揃っています。
UTAGEの料金ですが、「スタンダードプラン」(月額21,670円税込)と「ライトプラン」(月額9,700円税込)のオプションがあり、2つの選択肢が用意されています。低価格で複雑なファネルや仕組みを作れる機能がそろっています。
おすすめな人や利用シーン
UTAGEはコンテンツ販売を自動化するだけでなく、売上を最大化したい人におすすめです。
【UTAGEをおすすめする人】
- コンテンツ販売の自動化をしたい人
- ワンタイムオファーの仕組みを作りたい人
- 複雑なファネルでLTVを上げたい人
- マーケティングの仕組みを作るのが得意な人
特にこれらの方に最適で、これまでこういう仕組みをつくりたかったけど、海外製ツールが苦手だったり、海外製ツールの微妙な部分に断念してきた人には待望のツールです。
これまでメール配信スタンドやLステップ、会員サイト構築のサービスなど、複数のツールを組み合わせて使っていた人はUTAGEに乗り換えることで費用面を押さえたり、便利になりますが、切り替えにかかるタスクや懸念事項を検討して乗り換えを考える必要があります。
一方で、商品やサービスをこれから作る段階の人には、まだ早いとも言えます。
MOSHの概要、特徴、おすすめな人・利用シーン
概要と特徴
MOSHは、MOSH株式会社が提供するツールで、オンラインでセッションやレッスンなどをメインで行う人やオンラインサロンを開催したい人におすすめのオールインワンサービスです。
【MOSHの主要機能の一例】
- HP作成機能
- 決済機能
- 予約機能
- 回数券機能
- 顧客管理機能
- コンテンツ販売・管理機能
など、レッスン・セッション、オンラインサロンを行う際に必要な機能が揃っています。
また、MOSHは、初期費用や月額費用が不要で、売上が発生した場合のみ決済手数料やサービス利用料が発生するシステムです。手数料は、
- 決済手数料=決済売上の3.5%
- サービス利用料=3%+99円
こういったプラットフォームの中では、比較的安い水準と言えます。
月額利用料として、サーバー維持やホームページの作成などの費用は一切かからないため、とにかく導入しやすいのが特徴です。
おすすめな人や利用シーン
MOSHをおすすめする人は、オンラインでセッションやレッスンなどをメインで行う人やオンラインサロンを開催したい人です。また、自分の趣味や得意なことを仕事にしたい人で月商100万円などと大きく稼ごうとは思っていない人に向いていると言えます。
【MOSHをおすすめする人】
- オンラインでセッション・レッスンを販売したい人
- 自分の趣味や得意なことをこれから仕事にしたい人
- 起業初期段階で初期費用をできるだけかけたくない人
- 月商100万円以上など、大きく稼ごうとは思っていない人
実際の利用例としては、オンラインレッスンやオンラインスクール以外にも、動画販売、美容師、整体師、スタイリストなど対面での集客全般に活用されています。
UTAGEにありMOSHに不足している機能や特徴
決済のしやすさ
UTAGEを利用する利点の一つは、決済手続きがスムーズであることです。
顧客は商品を購入する際、クレジットカード情報を入力するだけで購入が完了し、その際にUTAGEのアカウント登録を求められることはありません。会員サイトへのログイン情報などは、購入後に自動的に発行されます。
一方、MOSHは、顧客は購入前にアカウント登録が必要です。この手続きに時間や手間がかかることを考えると、購入があまり手軽ではなく、顧客を逃してしまう可能性もあります。
3つのメール・LINEの自動配信機能
UTAGEのメール・LINE配信機能では、顧客のプロセスに合わせ、段階的に3ステップに分けて自動でメールを配信できる機能があります。
【UTAGEの自動配信機能】
- 一斉配信メール:メールマガジンを一斉に配信します。
- ステップメール:顧客ごとに配信するステップメールは、顧客の登録した直後から自動でメールを送信し、段階的に情報を提供することで、商品理解と信頼構築を促進します。
- リマインドメール:購入後のフォローアップを目的とするリマインドメールは、同時にアップセルなどの追加購入を提案し、効果的なアプローチを実現します。
UTAGEの段階的なメール・LINE配信機能は、顧客の獲得からリピーターの獲得までを自動化し、効果的な販売戦略を支援します。
一方で、MOSHには、メッセージやメールを送信できる機能がありますが、UTAGEのような売上の向上を目的とした機能ではなく、予約をリマインドするような実務的な役割に留まります。
また、送信にはその都度対象者を指定する必要がありマニュアルでの配信で、LINEとの連動もありません。
ランディングぺージの作成機能
UTAGEでは、素早く簡単にランディングページを作成できる機能が提供されています。
多彩なテンプレートが用意されており、直感的な操作で好みのデザインに仕上げることが可能です。これにより、専門知識がなくてもすぐに活用できるメリットがあります。
従来は、ランディングページの制作には他のツールの契約やデザイナーの外注などが必要で、月額数千円から数万円の費用がかかりましたが、UTAGEを使えば自分で高品質なランディングページを作成できます。
一方のMOSHにも、予約機能のついたウェブサイトを手軽に作成できる機能があります。ただし、誰でも簡単に作成できるシンプルさの反面、テンプレートには「写真」と「テキスト」を追加するだけとなるため、UTAGEのように独自のデザインを作り出すことはできません。
オーダーバンプ機能・アップセル機能・ワンタイムオファー機能
UTAGEには、購入前後に顧客に別の商品を提案する機能であるオーダーバンプ機能とアップセル機能が備わっています。
オーダーバンプ機能は、商品の購入時に追加商品を提案する機能であり、アップセル機能は、購入後に追加商品の提案を行います。
特にワンタイムオファーと呼ばれる、「ページを開いているだけ有効なオファー」「期間を区切ったオファー」などができるので、この導線を設計できる人ならば売上を大きく上げられます。
MOSHにありUTAGEに不足している機能や特徴
初期費用・月額費用が無料で始めやすい
MOSHは、初期費用や月額費用などの利用料が一切かからず、完全に無料です。
売上が発生した場合のみ、MOSHの利用料が発生する仕組みとなっています。
- 決済手数料は決済売上の3.5%
- サービス利用料は3%と99円
通常ビジネスを始める際に必要なサーバーの維持費やホームページの作成費用などの固定費は一切かかりません。すべての機能を無料で利用できるため、MOSHを利用することで費用面でのリスクを大幅に削減できます。
一方、UTAGEは、スタンダードプランで21,670円(税込)、ライトプランでも9,700円(税込)の月額費用が発生します。
そして、MOSHは登録後からすぐに決済機能を利用できるメリットもありますが、UTAGEを利用する場合は、独自に決済システムを契約し連携する必要があります。
UTAGEでは、「Stripe」「UnivaPay」「AQUAGATES」「テレコムクレジット」などの選択肢として4つの決済代行会社がありますが、それぞれには利点と欠点があり、初めて利用する人にとってはやや敷居が高いと感じるかもしれません。
銀行振込機能
MOSHでは、クレジットカードを持っていなくても利用できる銀行振込機能が提供されています。支払い方法は3通り用意され、クレジットカード、銀行振込、当日現地支払いのいずれかを選択できます。
銀行振込機能では、MOSHが指定した支払い専用口座が用意されており、クリエイター個人の銀行口座情報を顧客に提供する必要がありません。これにより、安全に支払いが行われます。
また、「現地開催サービス」では、顧客が当日に直接支払う「現地支払い」も可能です。さらに、この現地決済に関しては、クリエイターがMOSHに支払う手数料が免除される利点があります。
UTAGEもクレジットカードのほか、銀行振込ができますが、銀行振込用のフォームを得るまで少し手間がかかります。
クーポン・回数券
MOSHでは、顧客に対してクーポンや特典を送信できる機能が提供されています。
顧客の情報は利用履歴などから管理されるため、これらのデータを活用して特定の顧客にクーポンや特典を送信することで、集客率の向上が期待できます。
一方、UTAGEにはこちらのサービスはありません。
カスタマーサポート公式LINE
MOSHには、公式LINEでのチャットサポートが提供されています。
このチャットサポートは、個人クリエイターのビジネスをサポートするために設けられており、24時間対応のチャットボットが稼働しています。ホームページの作成方法や操作方法、また集客に関する相談など、公式LINEを通じて気軽に問い合わせができるため、利用者にとって安心です。
一方、UTAGEは公式サイトの問い合わせフォームを通してのメール対応のみとなり、LINEでのサポートはありません。
まとめ
今回はUTAGEとMOSHの違いを詳しく解説しました。
UTAGEは、複雑なWebマーケティングのファネルやシステムを作成することに特化したツールで、低価格で複雑なファネルやシステムを構築できます。コンテンツ販売を自動化するだけでなく、売上を最大化したい人におすすめです。
一方、MOSHは、主にオンラインでセッションやレッスンを行う人や、オンラインサロンを開催したい人に適しており、これらに向けた必要な機能がすべて揃っています。
月額利用料として、サーバーの維持やホームページの作成などの費用は一切かからないため、非常に導入が容易であることが特徴です。
UTAGEやMOSHの利用を検討している方や、「オールインワン」の違いに興味がある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。